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    人体

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

    人体
    人体

    人体(じんたい human body)とは、ヒトを指す。

    目次

    [編集] 概要

    「人体」という表現は医学解剖学生理学生物学工学美術などの分野で広く用いられている。日常表現では、あえてヒトのそれと特定する必要もないので「からだ」「カラダ」などと呼ばれることのほうが多い。また「身体」と呼ばれることもあり、ほぼ同等の意味であることもあるが、多少用法が異なっていることもある。

    人体の外観はおおまかに見ると、胴体、両、両に分けることが可能であり、それらを「五体」[2]と呼んでいる。人類の平均身長は1.6m程度。統計的に見れば人体の大きさは人種によって異なっている。人体のかたちは体型と呼ばれており、これは栄養の取り方やダイエットなどの後天的な要素によってひとりひとり異なっている。人体に脂肪が過剰についている状態は肥満と呼ばれている。また体型は男女の性の別によっても違いが見られ、男性に比べて女性のほうが統計的に見て体脂肪率が高く、脂肪が多い分、外形的には丸みを帯びていることが多い。

    皮膚)の色も、人種によって傾向が異なっている。[3]

    [編集] 自然科学的説明

    [編集] 機能

    人体には生物としての必要な機能である「境界維持」、「免疫」「自己修復」(いわゆる自己治癒力)、「消化」「代謝」「排泄」、「生殖」、さらに「運動」「応答性」「成長」の機能も複合的に持つ。

    これを維持するためには各種栄養素だけでなく酸素体温大気圧も必要である。またも必要、とも言われている。


    [編集] 階層構造

    人体を要素に分解しながら見てゆくことも可能である。以下のような階層構造も見出すことができる。

      器官については後方の#器官の分類に列挙されています。

    各レベル間では創発現象が起きおり、マクロからミクロレベルまで、縦方向・横方向に相互作用がある。その全体像は極めて複雑であることなどから「宇宙」に喩えられることもある[4]

    [編集] 人体の部分の役割、各臓器の役割

    ---不要と思われていたものが、後になって有用と判明する--

    近代医学においては、"何の役にも立っていない"などと説明される臓器がいくつもあるが、そういった臓器が、後の時代になって、実は非常に大切な役目を果たしていた、と判明するようなことはよくあることである[5]。ある臓器が、"何の役にも立っていない"というような説明は、根本的な誤謬を含んでいる可能性があるので、それを信じ込むのは危険である。

    例えば、今から数十年前の医学部では、松果体は体に影響があるものは特に何も作っていない、と教えていたという。ところが、重要な物質であるメラトニンを作っていることが、近年になって判明した[6]

    また、胸骨の裏側にある胸腺などもそうである。わずか20数年前までは、"子供のときにだけ役目を果たして、大人になると無用のもの"などと、医学部では教えていたが、現在では、免疫機構で重要な役目をするT細胞[7]というリンパ球が胸腺の中で成熟していることが判っている。

    本来、人体には、"いらないもの"などは無いのではないか、ただその作用が現在の科学のレベルでは検出できない、というだけのことではないか、と米山公啓は言う[8]

    [編集] 人文科学的・社会科学などの説明

    [編集] コミュニケーション学

    人間は、意識的であれ無意識的であれ、人体をコミュニケーションの媒体としても用いている。人体を用いた表現はボディランゲージと呼ばれている。

    [編集] 美術

    人体はデッサン絵画彫刻等の重要なテーマである。またボディペインティングでは、人体自体が芸術の一部であり、絵具をのせるキャンバスの役割も果たしている。

    [編集] 人間の性

    人間においては、人体は性的指向または性的嗜好の対象となることがある。人体のパーツに固執するフェティシズムを持っている人もいる。





    [編集] 器官の分類

    詳細は人体解剖学を参照

    見かけ上の分類 外側 内側

    [編集] 五体による分類


    [編集] 上肢・下肢による分類

    [編集] 細かい分類

    [編集] 臓器

    機能上の分類

    [編集] 器官


    [編集] 註、出典

    1. ^ en:Vitruvian Man
    2. ^ 「五体」には他の分類法もある。
    3. ^ 皮膚の色によって黄色人種白色人種などといった表現や分類もさかんに用いられた。現在では学術的にはDNA解析などを用いて分析・分類し、コーカソイドなどといった表現で定義する傾向がある。ただし慣用としては、○色人種といった類の表現は、あいかわらず世界各国で用いられている。
    4. ^ 人体を「ミクロコスモス」、宇宙を「マクロコスモス」などと呼んだりする。
    5. ^ 米山公啓『自然治癒力のミステリー』p.130
    6. ^ 『自然治癒力のミステリー』p.130
    7. ^ 攻撃目標を見分けるレーダーの役割を果たす
    8. ^ 『自然治癒力のミステリー』p.131

    [編集] 関連書籍

    • 堺章『新訂 目でみるからだのメカニズム』医学書院、2000、ISBN 4260330950
    • 遠藤秀紀『人体 失敗の進化史』光文社、2006、 ISBN 433403358X
    • 養老孟司『からだを読む』筑摩書房、2002、ISBN 4480059636
    • 安田峯生『ラングマン人体発生学 第9版』メディカル・サイエンス・インターナショナル、2006、 ISBN 4895924289
    • 桜井弘『金属は人体になぜ必要か―なければ困る銅・クロム・モリブデン』講談社、1996、ISBN 4062571234
    • 立花隆『人体再生』中央公論新社、2003、ISBN 4122041511
    • Quark『男のからだ・女のからだ―人体スペシャルレポート2』講談社、1988、ISBN 4061327313
    • バーナード・ルドフスキー『みっともない人体』鹿島出版会、1979、ISBN 4306041093
    • 布施英利『体の記憶』光文社、2006、ISBN 4334784364
    • ブルトマン『人体にとってとは何か』日経サイエンス、1983、ISBN 4532064295
    • ロバート・ウィンストン『スーパーヒューマン―人体に潜む驚異のパワー』清流出版、2004、ISBN 486029081X
    • 川村則行『自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力』講談社、1998、ISBN 4062572303
    • グレゴリー・ストック『それでもヒトは人体を改変する』早川書房、2003、ISBN 415208538X
    • 久保田 博南『電気システムとしての人体―からだから電気がでる不思議』講談社、2001、ISBN 4062573385
    • 渡辺武『漢方が救う人体危機―西洋医学一辺倒からの脱出』立風書房、1997、ISBN 4651700756
    • デイヴィッド・グッドセル『人体の分子の驚異―身体のモーター・マシン・メッセージ』青土社、2002、ISBN 4791759834
    • 山本三毅夫『ウイルスVS.人体』講談社1997、ISBN 4061493701
    • 青木 皐『人体常在のはなし―美人は菌でつくられる』集英社、2004、ISBN 4087202577
    • 湯浅泰雄、田中朱美、春木豊、人体科学会『科学とスピリチュアリティの時代―身体・気・スピリチュアリティ』ビイングネットプレス、2005、ISBN 4434059599
    • メアリー・ローチ『死体はみんな生きている』NHK出版、2005、ISBN 4140810122
    • ジャック・ハム、島田 照代『人体のデッサン技法』嶋田出版、1987、ISBN 476798503X
    • エイト企画『人体のプロポーションとメカニズム』エルテ出版、1992、ISBN 4871990303
    • 通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所『設計のための人体計測マニュアル』人間生活工学研究センター1994、ISBN 4889220860

    [編集] 出典 脚注

    1. ^ en:Vitruvian Man
    2. ^ 「五体」には他の分類法もある。
    3. ^ 皮膚の色によって黄色人種白色人種などといった表現や分類もさかんに用いられた。現在では学術的にはDNA解析などを用いて分析・分類し、コーカソイドなどといった表現で定義する傾向がある。ただし慣用としては、○色人種といった類の表現は、あいかわらず世界各国で用いられている。
    4. ^ 人体を「ミクロコスモス」、宇宙を「マクロコスモス」などと呼んだりする。
    5. ^ 米山公啓『自然治癒力のミステリー』p.130
    6. ^ 『自然治癒力のミステリー』p.130
    7. ^ 攻撃目標を見分けるレーダーの役割を果たす
    8. ^ 『自然治癒力のミステリー』p.131


    [編集] 関連項目

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